面倒くさがりなりに、優雅をめざす――シングル・ライフ

リアルでは口にしづらい、お財布事情や断捨離、日々の生活、趣味などあれこれ。

断捨離弔いとしてのブログ

十年くらい前、Preciousの読者アンケート(だいたい四十〜五十代)で、「何センチくらいのヒールの靴を履いていますか」という質問に、過半数の人が「3センチ」と回答していました。なのにその雑誌に載っている靴は、モデルが履いているのはもちろん、靴特集や広告までみんな5~7センチ超のハイヒール。需要わかっていないなーと思ったものでした。まあ、ああいう雑誌が取り上げるのはハレの(つまり夢の)世界でケの(身もふたもない日常の)世界ではないと言えばそれまでですが、わたしは自分の着たい服、履きたい靴が載っている雑誌を探していたので。
いまはどうなっているのだろう。しばらくファッション雑誌を見ていません。


就職してからずっと5センチヒールを愛用してきたのに、いつのまにか靴箱の中は3センチが中心になっていた。
過渡期に買ったお祝いの席用のこの靴は、結局一度も履かないままだけど、この先もまず履かないんじゃないかと思います。



このデザインなら通勤に履けるので、可能ならおろしたいところなのですが、今の足に5.5センチヒールを一日中履くのはきっとつらい。
かと言って、靴はみんな試し履きしたいだろうから、ルブタンやプラダならともかく、メルカリで売れる気がしないし…(スニーカーは売れます)。


一度も履かないまま処分というのは靴に気の毒な気がして、今まできてしまいましたが、さすがに潮時。断捨離です。
こんまりさんならさだめし、「この靴があることで安心をくれていた、ということで、ありがとうを言って心おきなくお別れしましょう」と言うところでしょうか。
記念にネットの片隅に写真を残しておきます。


好みの変化だけでなく、年齢で身につけるものが変わる、変えざるをえないタイミングって、ありますね。五十代になって、それまでにないほど実感しています。
着たいときに着たいものを着ておこう。いつまでも着られるとは限らないから。