わが家で服が増えてしまうのは、「必要なときに必要なものが売っていない」ことが、たぶん一番の原因です。
たとえば、「シンプルな黒の丈長めニットがあれば、手持ちのボトムス全部に合うな」と思っていても、どれだけ探しても「短めの黒」と「長めの紺」しかなくて、やむをえず両方買った、みたいな。

今シーズン、それと似た、新しいタイプの問題が発生してしまいました。

先日、暖房をめったにつけていないので光熱費があまりかかっていない、という記事を書きました。
暖かいのは確かですが、もちろん厚着はそれなりにしています。
今シーズン、日中に活躍しているのがこれ。

今は亡きランズエンドのフリース。
近所まで出かけるときに着るつもりで買ったら、思いのほか薄手でしたが、カーディガンがわりに大活躍です。
ランズエンドのこういう服、好きだったんだけどなあ……。

で、問題は朝夕に羽織るものです。
去年着ていたのがこれでした。

楽天の大手ショップ「アンジェ」で買った、フリースのひざ下丈の羽織りもの。
グレーの色味は期待したのと違いましたが、丈も暖かさもちょうどよくて、袖口をまくれば家事をするのも楽。

ただし、見ておわかりいただけると思いますが、前が一か所しか留められず、しかも布地をけちっているので、留めた個所から下は、前が丸あきなんです。
下半身はまったく覆われず、座ると膝がうすら寒くて。
しかも、一か所しか留められていないせいで、前立ての折り返しが前へ出てきてしまい、みっともないこと。
（安かったですが、もっと高くてもいいから着心地のしっかりしたものが欲しかった）
なので今年も、いいのがないかなーと探しておりました。

そして、これを買いました。

無印良品の「着る毛布　ロングカーディガン」です。

デザイン好み！
下まで前が閉められる！
ふかふかで手触りいい！
やったーお買い物成功！

……と思ったら、問題発覚。
暖かすぎました。
いまのわが家には、むしろ暑いかも(T_T)
本当に寒いときにちょうどいいくらいなんです。
結局、グレーのフリースと、どちらも処分できずに冬をすごしそう。

とってもすてきな、暑いくらいの着る毛布にくるまって、ちょっと泣きそうになりました。
ひとり暮らしを始めて最初のアパートは、ごく普通の建物で築浅、しかもそのエリアでは格安（事故物件ではない）、大家さんもいい方で、いろいろお得な部屋でしたが、夏の暑さと冬の寒さはけっこうこたえました。
真冬はエアコンをつけていても、セーターの上に、十代のころから着ていた着古しのナイトガウンを着てすら寒かった。
新しいエアコンをつけても、なかなか温まらない部屋でした。
あの頃の自分に、この着る毛布を着せてあげたかった。