財布をすられかけたときのこと
寝苦しくてか、いやな夢を見てしまいました。
仕事帰りに、大きい商業施設に寄り道をしていました。
先日の、廃校を利用した施設とラフォーレ原宿を合わせたような建物で、カフェやギャラリーや、作家もののアクセサリーを売る店、オーガニック食品の店などが並んでいて。
そこを見て歩いているうちに、アクセサリーか服を試着するために荷物を床に置いたのか、気がついたらショルダーバッグもサブバッグもない!
バッグの中には、大事な仕事のものが入っていたのに……(そういうものを持っているときに寄り道するなってことですね)
置き忘れたのかもしれない、落し物の届け先はどこなのか。責任者は誰なのか。
近くの店に聞いても、みんなおろおろするばかり。
そのうちに、アクセサリー店の店員さん二人が、しかるべき部署と責任者を探すのを手伝ってくれると言い、三人で建物の中をあちこち歩き回るんですが、どこの店でも、知らないと言われる。
「変だね、おかしいな」と言う二人の顔を見ながら、わたしは大事なことを忘れているような気がしていた……。
夢の中の自分にはわからなかったのですが、目が覚めてから、それが何なのかわかりました。
あの人たちは、わたしに警察へ連絡させないように、時間稼ぎをしていたのじゃないだろうか。
みんな、ぐるだったのでは――?
その間に、クレジットカードを使ってネットで多額の買い物ができる。
預金も引き出せるかもしれない。
もうずいぶん前、二十代のころに、一度、財布をすられかけたことがあります。
朝、通勤電車は超満員で、手もろくに動かせないくらい。
乗ったときに後ろから猛烈に押されて、うっかり、ショルダーバッグが背中側にいってしまいました。
電車が揺れたときに、なんとかバッグを引き戻してみたら、口が開いている!
急いで中を確かめてみたら、財布がありませんでした。
「財布をすられた!」と叫んだので、車内は騒ぎに。
「持ってくるのを忘れたのでは?」と聞く人もいましたが、バッグはふたがあり留め金を閉めたのに、口が開いているなんてありえない、と言ったら、それもそうだということで、周囲はなんとも気まずい雰囲気に。
そうですよね、周りの誰かが泥棒なのだから。
ところが、駅に着いて人が降り始め、すき間ができて見たら、財布が足元に落ちていたんです。
もちろん、ひとりでにバッグから財布が落ちるなんて、ありえません。
おそらく犯人は後ろの人物で、出来心(?)で取ったものの、あまりのぎゅう詰めでなかなか隠せず、手に持った状態で発覚して騒ぎになったので、やむなく捨てたのでは、という気がします。
プロのスリではおそらくなかったのは、不幸中の幸いでした。
それ以来、ショルダーバッグを買う時は、すられやすくないストラップの長さを考え、電車内ではかならずファスナーが前にくるようにしています。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。