面倒くさがりなりに、優雅をめざす――シングル・ライフ

リアルでは口にしづらい、お財布事情や断捨離、日々の生活、趣味などあれこれ。

箱根駅伝が終わった(復路)

箱根駅伝、二日間の熱闘が終わりました。
いろいろな面で凄いレースで、テレビで観てもとても充実感があっただけに、祭りのあと的な虚脱感も……。
また次の箱根駅伝のために1年間生きていくのかー、と思うんです。


今回のレースは、優勝した青学が往路・復路とも制して完全優勝だっただけでなく、タイムも従来の記録を塗り替えた、すごい高速レースでした。
そんななか、とても印象に残ったのが、この三つです。


〇歴史的な大記録が二つ更新されたのですが、それを樹立した二人はどちらも、去年の箱根駅伝で思うような走りができず、「僕のせいで負けた」と泣いていた選手だったこと。
努力はしばしば報われないものですが、うちのめされた彼らが、一年間積み重ねた努力が報われて、本当によかった。


〇故障(怪我・病気)明けの有力選手が、何人か起用されていたのですが、結果は明暗分かれました。
20キロ超をあのスピードで走るのは、長期間練習を積めて万全の体調でないと危険です。
もちろん当事者はそれをわかっていても、やる必要にせまられたわけですが……。
先頭をひとりで走っている場合は、体調と相談しながらペースを作って走ることも可能(とはいえ、遅すぎれば追いつかれる)なのですが、ほかの選手と競り合っているとそうもいかず、脚をまた痛めてふらふらになっているのは、本当に気の毒でした。
体だけでなく精神的なダメージもひどいでしょう。
おそらくテレビで観ているはずのご家族の心境を思うと……。


(残り6キロで、まだ抜きつ抜かれつの接戦だった、駒澤と中央の選手)


〇去年の箱根駅伝は、かなりのタイム差で優勝は決まったかと思われた創価大を、往復約200キロの最後の最後で駒沢大が逆転するというレースでした。
今年は、優勝は大差で決まった一方で、シード権(10位までは予選免除)を余裕でとれると思われた東海大が、あと1キロでまさかの体調不良になり、法政大に抜かれるという衝撃がありました。
東海大が気の毒な反面、最後の最後まであきらめずに攻めの走りをして、運をつかんだ法政の選手はお見事でした。
勝負は本当に、最後の最後までわからない、気を抜いてはいけないものですね。
今回優勝した青学も、46年前には、ゴールまであと150メートルで選手が力尽きて気絶し、棄権になったことがあるとか。